邯鄲堂の寝言

鳥取市内の古本屋「邯鄲堂」の店主の四方山話

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小林豊作品集『卓上噴水 コンパス』

写真 2017-11-17
長野県の富士見町在住の詩人で写真家、小林豊さんの作品集『卓上噴水 コンパス』を入荷しました。

いつか見たことのあるような、いつの間にか忘れてしまっていたことに気付いて鼻の奥がつんと痛くなるような、
そんな感覚を柔らかく呼び起こす作品集です。
布張りのシンプルな装丁も美しい一冊。

現在、この作品集発刊に合わせての作品展を、出版元である名古屋のギャラリー「MUNO」で開催中です。

小林 豊 作品集
『卓上噴水 コンパス』
3,780円(税込)

| 新刊書/作家物 | 11:58 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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新刊のご案内、ほか

10月になりました。
邯鄲堂は2012年の10月に今町の太平線で開店したので、この10月で5周年です。
なんと短い5年だったろう、と思う気持ちと、よく5年もったな、と思う気持ちと。

さて、新刊をご紹介します。
鳥取在住の詩人、漆原正雄さんのエッセイ集です。
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エッセイ集
『決して重なることのない日付たちへ』

邯鄲堂の今町時代からのお客さんでもある漆原さん。
エッセイ集には邯鄲堂のことも書いてくださっています。
(右記リンクの「鳥の家の日々」は漆原さんのブログです)

漆原正雄さん関連で、もうひとつお知らせが。
来る10月6日(金)午後7時30分~、NHK鳥取の「とっとりスペシャル」で放送の

人間(ひと)を撮る~幻の写真家 督太郎のまなざし~
NHKサイトhttp://www4.nhk.or.jp/P4316/

に漆原さんが出演されます。
この番組は、生涯鳥取で写真を撮り続けながら、自らはほとんど作品を発表することのなかった幻の写真家、元谷督太郎(1918~2001)の足跡をたどる、かつてないテーマの番組です。
元谷督太郎については、近年ご遺族によって、彼の遺した写真から2冊の作品集が出版され、そのうち『昭和の懐-生きる―』は邯鄲堂でも取り扱わせていただきました。
同郷で同時代を生きた植田正治や塩谷定好が全国的、世界的にも知られる一方で、生涯いち写真館の主人として生きた元谷督太郎は地元鳥取でも決して知名度の高くない存在ですが、2011年以降、写真集の出版をきっかけに、それまで知られることのなかった彼の作品に魅せられる人がじわじわと増えています。
写真家の没後、その作品が世代を超えて人と人を繋ぎ、静かなうねりとなり、このたび番組として結実したというお話を聞いて、末端ながら元谷さんの作品集に関わった一人として興奮を禁じ得ません。
ご覧になれる方は、ぜひ。

そして、漆原さんの本は、既刊も引き続き取り扱っております。

★第1回とっとり文学賞受賞作品
『地上にまつわるフィクション』

★詩集
『EPITAPH』

★個人詩誌
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『決して重なることのない日付たちへ』 (※エッセイ集と同タイトルです)

★文芸同人誌
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『裏庭文庫 1』

また、小津夜景さんの好評の句集『フラワーズ・カンフー』も、近日追加で入荷予定です。
お楽しみに。

| 新刊書/作家物 | 16:29 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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詩集「EPITAPH」など

写真 2017-04-05 12 06 11
邯鄲堂開店当時からの顔なじみでもある鳥取在住の詩人、漆原正雄さんによる詩集「EPITAPH」を新刊として置かせていただいています。

研ぎ澄まされた冷たい空気のなかにきめ細かな若い皮膚の感覚があるような、漆原さんの詩のイメージをあらわそうとすると感想までたどたどしい抽象になってしまいますが…
ぜひ店頭でお手に取ってご覧ください。
シンプルで凛とした表紙のデザインも漆原さんご自身によるものです。

漆原さんといえば現在は主に詩作を中心に活動されていますが、記念すべき第一回とっとり文学賞(小説)の受賞者。
受賞作の「地上にまつわるフィクション」も、瑞々しい感性が暗がりのなかで手足の動かし方を模索して喘いでいるような、鮮烈な印象の作品でした。
鳥取の文筆会期待の若手です。
(ちなみに第二回の受賞者、こと葉さんも邯鄲堂の常連のひとりです。店頭で受賞作「アウトサイダー」販売中です)


そして、小津夜景さんの句集「フラワーズ・カンフー」が、第8回田中裕明賞を受賞されたという報せが先週届きました!
小津夜景さんおめでとうございます。

邯鄲堂は古本屋なので、新刊書の取り扱いはごくごく一部ですが、ご縁があって取り扱いをさせていただいている作家の皆さんのご活躍の様子や、彼らの作品が素敵なお客さんの手に渡る瞬間に立ち会えることが、とても嬉しいです。



春になり、邯鄲堂の店内を彩ってくれる植物も百花繚乱です。
ほとんどがお客さんからのいただきものです。ありがとうございます。
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K氏にいただいた木瓜。

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同じくゆすらうめ。

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南部町の庭の林の森ので買った多肉植物にも小さな花が咲きました。

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店を訪ねて来てくれた同級生Hさんのおみやげのすずらん。

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邯鄲堂の近く、鳥取東高校前の天神川(?おそらく…)添いの見事な桜並木。
あまりに綺麗なので満開の日はちょっとだけ店を留守にして散歩をせずにはいられませんでした。
袋川やお堀端に比べて花見のお客さんもまばらで静かに堪能できました。


| 新刊書/作家物 | 13:21 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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【新刊入荷】小津夜景「フラワーズ・カンフー」

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新刊書の入荷のご案内です。

小津夜景
「フラワーズ・カンフー」
定価2,000円(税別)

ニース在住の小津夜景さんによる句集です。
白い表紙に鮮烈なオレンジ色の帯と見返しが瑞々しい果物のような一冊。
感性をゆさぶり動かされるような、ことばが霧雨になって降ってくるような。
無心に句に遊ぶ快楽に満ちています。

著者サイン入りです。
なんと一冊ずつ違う句を書き添えてくださいました。
お気に入りの一句を選ぶのも一興ですよ。


著者、小津夜景さんのブログは★こちら★

「フラワーズ・カンフー」の紹介や、本文レイアウト、取扱店のリストは★こちら★

本書を出版したふらんす堂による作品紹介、装丁解説は★こちら★


当店で取り扱わせていただくにあたって、小津夜景さんとやりとりをしていましたが、そのなかで、北海道ご出身の小津さんのご先祖様が、明治30年の鳥取士族団に参加していらしたのだというお話を伺いました。
「フラワーズ・カンフー」は、小津さんが現在お住まいの南フランスで生まれたもので、
その小津さんのルーツである鳥取に「フラワーズ・カンフー」が(南フランスを経由して)里帰りしてくれたようで、
ご本が届いたときはなんだか愛おしいような感慨がありました。

俳句や川柳には、私自身ずっと興味を持っていて、作りはしませんが、あのわずか20音にも満たない練磨されたことばの集合から「ぶわっ!!」とイメージが爆発してどこまでも広がっていくのが快感で、鑑賞するのは大好きです。
「ぶわっ!!」だとか爆発だとかという表現は句の世界を表すには乱暴すぎると思われそうですが、名句の中には、どうにもそうとしか表現できない、それこそ暴力的なほどの鮮烈な感覚を読むものにぶつけてくるものがあります。
この感覚だけは、不思議なことに、どんなに言葉を尽くした小説でも味わえない類のものなのです。

奇しくも邯鄲堂のすぐ裏手には尾崎放哉の生家跡がありますが、彼の句もまさにそういう句だと思います。

| 新刊書/作家物 | 13:49 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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新刊書のご案内

青森県出身の放浪の詩人、佐藤幸樹さんの3冊目の本が鳥取の西町文庫より出版されました。

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「あいと 時々 散歩」佐藤幸樹  820円(税込)

店主の友人の銅版画の三嶋紗織さんの作品が表紙です。
「放浪しながら詩を書いている面白い人がいて、今度うちで本を出すんです。彼の詩のイメージに三嶋さんの作品が合うと思うんですがどうでしょう……」
と、西町文庫さんから店主にお話があったのは今年の早春のこと。
いわばちょっとした仲介役を引き受けたご縁で、当店にも出来上がった新刊を置かせていただくことになりました。

佐藤幸樹さんがそれまで書きためた詩で処女詩集を出版したのは40歳の時、
それがたまたま鳥取で、たまたま綜合印刷株式会社(西町文庫は同社の出版部門です)だったと聞きました。
3冊目にして再び処女詩集と同じタッグで編まれた本作は、気合いもひとしおのように感じられます。
文庫サイズの気楽に手にとれる本ですが、ページを繰ると、活字のひとつひとつから作者と印刷会社さんのこだわりが伺える濃い一冊です。
前半は詩集、後半には1993年作品の小説がおさめられています。

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実は箔押しの表紙のタイトル文字は3色のバリエーションがあるという楽しい仕様です。
お好きな色をお選びください。(内容は同じです)

| 新刊書/作家物 | 13:05 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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