邯鄲堂の寝言

鳥取市内の古本屋「邯鄲堂」の店主の四方山話

2013年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年09月

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北九州市フリーマガジン「雲のうえ」

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「雲のうえ」 2008年9号

すごいインパクトの表紙です。
北九州市周辺で発行されている無料情報誌「雲のうえ」。

フリーマガジンといえど、近年はそのクオリティの高さにファンがついたり、バックナンバーが入手困難になったりするものがあります。
大都市圏で配布されている「R25」(リクルート発行)などが一番有名なフリーマガジンだと思いますが、この「雲のうえ」は、北九州市の“にぎわいづくり懇話会”というところが制作・発行しています。
つまり、行政が発行しているPR誌なのです。

ダサいことがテンプレートの行政が発行しているにも関わらず、このセンス。
内容も、美しい写真と文章、洗練されたレイアウトで、まるで上質な旅行雑誌を見ているようです。
北九州の祇園祭を特集したこの9号も、発行元ではバックナンバーは品切れだそうです。

今や、「雲のうえ」に影響されたフリーマガジンが全国各地で展開されているとか。
さもありなん、ですね。

鳥取でこういう、奇跡のようなフリーマガジンが作れるだろうか、と考えます。



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元谷督太郎作品集「昭和の懐」

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「督太郎ワールド 昭和の懐(こころ)―生きる―」

鳥取市を拠点に生涯人々の生活を撮りつづけ、土門拳や植田正治とも親交の深かった写真家・元谷督太郎(1918~2001)の作品集がこのほど督太郎の次男、元谷勤氏によってまとめられ、出版されました。

昭和30年前後(鳥取大火の前後でもあります)の鳥取の人々の営みが、生々しくも力強くフィルムに焼き付けられています。
青鼻を垂らした無邪気な子供たちや、農民、漁民の暮らし、歓楽街で活躍するサンドイッチマン…
昭和50年代生まれの店主にとっては、見たことも無いような鳥取の姿がおさめられていますが、懐かしくご覧になる世代の方も多くいらっしゃることでしょう。
まだ観光地化される前の、荒々しい野生の風貌を残す鳥取砂丘の姿など、全ての世代の鳥取県民に見て、知ってほしいと思うような、素晴らしい作品であり、記録の数々です。
ぜひお手にとってご覧いただきたい一冊です。
※(2016年9月26日追記)版元品切れですが当店買い上げ分の在庫を古本として販売しています。
お問い合わせください。



当店で作品も取扱いさせていただいている池本喜巳氏や、池本氏が長年付き添った植田正治、塩谷定好、そしてこの元谷督太郎と、あまり県のアピールポイントにはなっていないようですが、鳥取は素晴らしい写真家を多く輩出している稀有な土地です。



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