邯鄲堂の寝言

鳥取市内の古本屋「邯鄲堂」の店主の四方山話

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看板ができました

IMG_9412.jpg
常連様のM氏より、
「店が1年もったお祝い」
として、凄いものをいただいてしまいました。

看板です。


なかったんです。ちゃんとしたものが。今まで。

2年前の夏、
書棚を自作し、某警察署の係員の横柄な態度に耐え、店のハンコや紙袋を用意し、仕入れに奔走し、
「いよいよ看板を……」
と思い至ったときには、すっかり時間も気力も残っておらず、
書棚の余り材に↓のように紙を貼りつけた粗末なものを暫時の看板としたのでした。
IMG_9414.jpg
暫時のつもりが1年経ってもこのままで、
未だに初めてのお客さんと

「看板が出てないから店が分かりませんでした」
「看板出してますよ」
「……え……これ……(で看板出してるつもりかこいつ……)」

という会話を繰り返しておりまして、
いつかなんとかせねばなあ、と思いつつも、店主の天邪鬼な性格も災いして、
(探してでも来てもらえる店になれば別にいっかぁ。興味のある人だけ来てくれればいいしぃ)
と、全く深刻に考えていなかったのです。

そんな様子で呑気に鼻をほじっている店主を、常連M氏は危機感をもってご覧になっていたらしく、
私に内緒で立派な看板をご用意くださっていたらしいのです。

楓の木に邯鄲堂の屋号を書いてくださったのは、
京都女子大学の綾村宏教授(御父上は書家の綾村坦園氏)です。
M氏とご縁がおありで、M氏を通して鳥取の小さな古本屋のことをお聞き及びになり、快く筆をとってくださったとのこと。


私が呑気に構えている間にも、邯鄲堂のことを思ってここまでしてくださるなんて。
夢にも思っていなかった立派な看板を突然掲げることが出来て、驚きと感謝でどんな顔をしていいのか分かりません。
M氏とご家族様、そして綾村先生、本当にありがとうございます。

精進しておれに恥じぬ店になれよ

と、看板が語りかけてくるようであります。
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