邯鄲堂の寝言

鳥取市内の古本屋「邯鄲堂」の店主の四方山話

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【新刊入荷】小津夜景「フラワーズ・カンフー」

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新刊書の入荷のご案内です。

小津夜景
「フラワーズ・カンフー」
定価2,000円(税別)

ニース在住の小津夜景さんによる句集です。
白い表紙に鮮烈なオレンジ色の帯と見返しが瑞々しい果物のような一冊。
感性をゆさぶり動かされるような、ことばが霧雨になって降ってくるような。
無心に句に遊ぶ快楽に満ちています。

著者サイン入りです。
なんと一冊ずつ違う句を書き添えてくださいました。
お気に入りの一句を選ぶのも一興ですよ。


著者、小津夜景さんのブログは★こちら★

「フラワーズ・カンフー」の紹介や、本文レイアウト、取扱店のリストは★こちら★

本書を出版したふらんす堂による作品紹介、装丁解説は★こちら★


当店で取り扱わせていただくにあたって、小津夜景さんとやりとりをしていましたが、そのなかで、北海道ご出身の小津さんのご先祖様が、明治30年の鳥取士族団に参加していらしたのだというお話を伺いました。
「フラワーズ・カンフー」は、小津さんが現在お住まいの南フランスで生まれたもので、
その小津さんのルーツである鳥取に「フラワーズ・カンフー」が(南フランスを経由して)里帰りしてくれたようで、
ご本が届いたときはなんだか愛おしいような感慨がありました。

俳句や川柳には、私自身ずっと興味を持っていて、作りはしませんが、あのわずか20音にも満たない練磨されたことばの集合から「ぶわっ!!」とイメージが爆発してどこまでも広がっていくのが快感で、鑑賞するのは大好きです。
「ぶわっ!!」だとか爆発だとかという表現は句の世界を表すには乱暴すぎると思われそうですが、名句の中には、どうにもそうとしか表現できない、それこそ暴力的なほどの鮮烈な感覚を読むものにぶつけてくるものがあります。
この感覚だけは、不思議なことに、どんなに言葉を尽くした小説でも味わえない類のものなのです。

奇しくも邯鄲堂のすぐ裏手には尾崎放哉の生家跡がありますが、彼の句もまさにそういう句だと思います。
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